びあけん1級対策委員会

日本ビール検定1級合格のための対策委員会

第6回 日本ビール検定 1級 試験 005の解説

005

 

IPAに関する問題だったのだ。

(無断複写・複製・転載することは~、以下略。問題は詳しく書けない。ごめん)

 

 

アメリカンスタイル・IPA

ラグニタスIPAカルフォルニア

ブルワリーのブラント、良い。

 

一般的に、アメリカンスタイル・IPA

の方がインペリアルIPAの方が

アルコール度数が低い、良い。

 

インペリアル・IPAのイペリアル

の意味は「上質」「特製」などの

意味を持つ。

→ ロシアン・インペリアルスタウト

  に由来は間違いX

 

インペリアル・IPA

アメリカンスタイル・IPA

アメリカンスタイル・IPAのみ

柑橘系の香りを特徴とする。

→ 共に柑橘系の香りを特徴とする

  は間違いX なのか?

 

この問題はびあけんが

インペリアル・IPAについては、

柑橘系以外の香りを特徴とするものも

あることから、(c)に加えて

(d)も誤り(正解)とします。

としている。

 

 

補足

ビアスタイル・ガイドライン1804を調べた。

ビアスタイル・ガイドライン1804 Beer Style Guideline 1804

93.アメリカンスタイル・インディア・ペールエール

ホップのアロマの部分を引用すると、

「ホップのアロマとフレーバーはハイ・レベルで、アメリカ品種特有のフローラル、フルーティー(ベリー、トロピカル・フルーツ、プラムやアンズなどのストーンフルーツ)、硫黄臭ないしディーゼル・オイルに似た香り、玉葱/ニンニクの香り、シトラス(柑橘)な香り、あるいは松脂の香りが特徴。こうした香りの特徴を持つホップであれば、アメリカ品種以外のものを用いてもよい。」

とあり、柑橘系の香りが特徴として

記載されている。

 

94.インペリアル・インディア・ペールエール

ホップのアロマの部分を引用すると、

「ホップのアロマとフレーバーは非常にハイ・レベルで、品種を問わないが新鮮かつ生気にあふれていることが重要。ホップの苦味も非常にハイ・レベルで、エグミなどの不快感があってはならない。」

として、柑橘系の香りが特徴として

記載されていない。

 

確かにそうなんだが、納得がいかない。

 

ただ単に、

ビアスタイル・ガイドライン1804が

アメリカ発祥のスタイルとしているが、

IPAはイングリッシュとアメリカンに

分けているところ、

インペリアルはイングリッシュと

アメリカンに分けていないため、

柑橘系の香りが必要とならないから

記載がないだけである。

あえて、明確に分けてないから良い。

 

ビアスタイル・ガイドライン1804も

インペリアルIPAは北アメリカ発祥と

認めており、もとをたどると、

これは、ダブルIPAやトリプルIPAの類。

 

しかしながら

ビアスタイル・ガイドライン1804には

ダブルIPAもなく、トリプルIPAもない。

インペリアルで括っているからそれで良い。

 

ぶっちゃけ言ってしまえば、

表現の問題でアメリカスタイル・IPA

上質や特製もしくはダブル、トリプルで

あるのならば実際は柑橘系の香りが

しなければならないだろう。

 

びあけんの出題自体を

アメリカン・インペリアル・IPAにすれば

いちゃもんはつかなかっただろう。

 

また、この関係でテキストが修正されている。

2016年6月改定版の

インペリアル・IPAの説明には

~柑橘系の香りと麦芽の風味が好バランスです。

とあったが、

2018年4月改訂版では

麦芽の風味が好バランスです。

と削除されてしまった。

 

そこまでする必要はないと思う。

 

いいんちょーの今日の「ひとこと」

どうもいいんちょーです。

よくよく読むと変な文になってるんですねぇ。「しっかりとしたアルコール感に、麦芽の風味が好バランスです。」ってなに? あんまし、アルコール感と麦芽の風味のバランスって考えたことないのよ僕は。アルコール感とホップと麦芽のバランスは考えるけど。ねぇ、この文に柑橘系の香りを戻してあげてぇ~。柑橘系の香りと麦芽の風味のバランスって意味なんだよね実際。

 

参考文献

『世界に通用するビールのつくりかた大事典』 ジェームズ・モートン (村松静枝 訳) 株式会社エクスナレッジ

ビアスタイル・ガイドライン1804 Beer Style Guideline 1804

Brewers Association Beer Style Guidelines

 

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