びあけん1級対策委員会

日本ビール検定1級合格のための対策委員会

第5回 日本ビール検定 1級 試験 017の解説

017

 

フランスの家庭百科辞書に関する問題だったのだ。

(無断複写・複製・転載することは~、以下略。問題は詳しく書けない。ごめん)

 

 

11代将軍徳川家斉の命によって翻訳された、

ビールに関する2万字以上の記載があった

フランスの家庭百科辞書は

厚生新編である。

→ 阿蘭陀問答、化学新書、百科全書は間違いX

 

 

補足

厚生新編に関しては、

『ぷはっとうまい日本のビール面白ヒストリー』 端田晶 小学館

という本に詳しく載っている。

 

阿蘭陀問答は

日本の文献で初めてビールか記載されている

書籍(2019年9月11日、現時点)

1724年(享保9)刊行。

 

化学新書は

日本人で初めてビールを醸造したとみられる

川本幸民によって訳された書籍。

ここで出版した年を何年とするか・・・・・・

 

Wikiなどでは、

1861年(万延元)としている。

しかし、びあけん顧問である端田先生の

先出の著書の年表では1874年(明7)刊行と

記載されている。

 

これはいかに?

なんと江戸時代独自の理由がある。

1861年には化学新書を訳し終えた

川本幸民。しかし、その本の

流通方法は出版物ではなく写本である。

 

印刷技術によって出版されたのは1874年。

そう「出❝版❞」されたのは1874年なので

ある。

 

びあけん上では

ここはびあけん顧問の見解に従うのが

無難と僕はみる。

 

ここでついでだから、

ビールの記述のある書物の年数だけ

順番に抜き出してみる。

 

1724年(享保9) 阿蘭陀問答

1822年(文政5) 遠西医方名物考

宇田川榕菴 うだがわようあん 訳)

1832年天保3) 家居備要 高野長英

1840年天保11)  厚生新編

1860年(万延元)  航米日録

1867年(慶應3) 西洋衣食住 福沢諭吉

1874年(明7)  化学新書 川本幸民 訳

 

宇田川榕菴は厚生新編も共著者であるという。

この人物興味深い・・・・・・

 

いいんちょーの今日の「ひとこと」

どうもいいんちょーです。

享保って「きょうほう」って読むんだねぇ。またひとつ勉強になった。歴史は全く強くないのだぁ。

 

参考文献

『とりあえず、ビール! 続・酒と酒場の耳学問』 端田晶 講談社

『ぷはっとうまい日本のビール面白ヒストリー』 端田晶 小学館

公益社団法人日本化学会

公益社団法人日本化学会 化学遺産の第2回認定 2

化学新書 - Wikipedia

日本のビールの歴史年表・〜幕末|酒・飲料の歴史|キリン歴史ミュージアム

 

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